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ブラザーズ・グリム

THE BROTHERS GRIMM '05 アメリカ

『呪われてる』

※ネタバレを含んでおりますので、まだ見てない人は呪われないようにご注意をば。

奇才・テリー=ギリアム。
この監督の頭の中は一体どうなっているのか。可愛い物、楽しい物、恐ろしい物、気色悪い物…色んな物が詰め込まれたおかしなおもちゃ箱のような思考回路なのだろうなぁと、改めて思ってしまいました。
正直言って、一回見ただけじゃ情報量が多すぎて、分かるモンもわかんないんじゃないかと思った(苦笑)とはいえ、見終わってからもう一度考えてみれば話の大筋はとてもシンプルなのだと気付きます。ご自分でも言ってらしたけど、本当にシンプルなものを複雑に描く人だなぁと。シンプルに撮ることが出来ない、みたいに言ってたんだっけな?とにかくその通りでした。
画面は始終ほとんど暗くて、森の中の移動のシーンなんて、どうなってるのかよく分からないとこも多かったし、独特の小道具やセットはどこか不気味でちょっとおかしくて、ブラックユーモア満載で。ついイギリス映画のような気がしてしまいます。ていうかそれはもちろん多分に監督が『空飛ぶモンティ・パイソン』のメンバーだということも関係してるのですが(つーかこれ書くまでギリアム氏がアメリカ人だって忘れてたよ)(爆)アクの強さはやっぱり未だパイソンズに通じる物があって。
…アクが強いだけに、他のお客さん方はどんな感想抱かれたのかとても不安(つーか心配?つーかなんつか)です。私なんかは楽しめたけれど、正直、展開に置いてけぼりくらってぽかーん…みたいな方もいらしたんじゃないかしら…とか(苦笑)『グリム兄弟』というタイトルの映画から予想するのと、恐らく全く違う映画であることは間違いないですからね。私自身も事前に聞いてた内容だけで考えてたのと更に違うとこいくつもありましたもん。自分は楽しく見ただけに、周りの方の反応が気になる今日この頃(笑)皆様もどんな形でもいいから何か刺激を受けて楽しんで下さっていればいいですが。…ってなんか偉そうですみません(汗)
でも、本当に展開の仕方は面白かったです。最初からちゃんと見入ってしまいました。グリム兄弟の性格の相違、というのが最初うまくつかめなかったので、なんで喧嘩してんだこいつら?みたいな感じでちょっと出遅れましたが(苦笑)それと、兄と弟が最初逆だと思ってたから…。だってマット=デイモン童顔なんだもん!(待てコラ)でも、二人の設定は面白かったですね本当。めちゃくちゃふつーに悪者なんだもん(笑)それで悪事(?)がバレて捕まって助かる代わりに王の命令聞いて本当に呪いのかかった村へ赴く。その村では女の子達がいなくなる事件が起きていて…。…あぁ、やっぱり改めて話のあらすじを整理してみるとすごく分かりやすいまとまった話なんだなぁ。それがどうしてあんなごっちゃごちゃな話に思えるんだろう(爆)まぁそこが面白さであり魅力でもあるのかもしれませんが。話をややこしく(?)していた一人、イタリアの男爵(名前が…見てるときからホント覚えられなくて…男爵だよね?)(爆)。こいつなんでいるんだよ意味ないんじゃん?とか思ってたら最後に活躍してて、おぉ疑ってごめんとか思った(笑)良いヤツだったし。拷問好きだけど(爆)アンジェリカも美人でたくましくて素敵でしたー。かっこいいおねぇさんだ。
グリム兄弟をモチーフにしているわけですから、当然グリム童話の登場人物たちも多く登場します(つか重要な役だったりするし) 白雪姫、赤ずきん、眠れる森の美女、シンデレラ、ラプンツェル、ヘンゼルとグレーテル…。それから蛙にキスする話もありましたよね(あれは確か王子になるはずだからおばあさん蛙ではないと思いますが)。それぞれうまい具合に組み込まれていて、キャラクターはとても魅力的で可愛いし、それっぽい台詞が出てくるとなんだか嬉しくなるというか、思わずほくそえんでしまうというか。てかヘンゼル兄ちゃんとグレーテルちゃんが可愛くてきゅんとしちゃったよ…!(爆)あ、あと『斧』ってのが重要アイテムで出てきてたけど、あれはなんの話なんでしょう…斧と言われると、泉に斧を落としてしまった正直者が「お前の落としたのはこの金の斧か?銀の斧か?それとも鉄の斧か?」って泉の精に聞かれるアレしか思いつかんのですが…あの話ってグリム童話だっけ?なんか違う気がするんですが…。分かる人教えて下さい(自分で調べろ)つかグリム童話って木こりとかよく登場するから、割と斧って出てきますしね。…そういやあの銀の鎧も何か話のネタがあるのかなぁ。気付かなかったけど。あったら面白いなぁ。
そして鏡の女王。もーモニカ=ベルッチのきれいなこと!そりゃあアンタが世界で一番美しいと自惚れられちゃってもしょうがないかなーって感じですかね(謎)若い女の子を生贄に自分の若さを取り戻すってのも、どこまでも分かりやすいある意味一途な悪役でナイスでした(爆)呪いとか、魔法の成立条件とか、なるほどって感じで面白かった。なんか昔の風習(?)とかを取り入れてそうな感じで。女の子がもうさらわれないように髪の毛切って男の子の振りするとか、どっかの国の因習でありませんでしたっけ。魔女にさらわれないように、みたいの。鏡が割れてからの展開とかも面白くておぉ、と思いました。呪いの解き方は、いつだって愛する者の口付け(笑)これも童話に則っていて良かったです。
総評としては、見ているときはとにかく展開を追うので精一杯になる、と思いますが、見たあとで考えれば全然難しい話でもないし、やはり気楽に見れるファンタジーなんじゃないかと思います。…ただ人によって好き嫌いの分かれる映画ではあると思いますが(苦笑)私なんかは、話の展開としてはとても面白かったのですが、虫の這いまわる感じがどうも気持ち悪くてちょっと引きました…(苦笑)なんか変にリアルなんだもん…!気持ち悪いよ!ああいうざわざわ系苦手なんだよ…!(逆切れ) あーあと、ファンタジーですが割とグロいシーンも多かったと思います。なにしろ拷問とかでてきちゃいますしね。人も簡単に死ぬし。そういうの駄目な方はご注意をって感じかな。
にしても…「真実は物語より恐ろしいものよ」っていう女王様の言葉はホント、面白いなぁ。色々考えられる。しかしその通りだ。(物語…特に童話なんかは真実より奇麗事の多い話だと思うわけですよ。それはつまり真実より恐ろしくない話なわけですよね。これはその台詞の通りだけど女王が言ってるのはそうじゃなくて、物語の中にも登場人物たちの人生があって、その中には恐ろしい怪物に襲われたり大変な冒険をしたものもいる。そんな死にそうな思いをしている登場人物よりも、現実…そして真実はとても怖いものだ、と童話の世界の登場人物である女王が言っている、というのはなんだかすごく、考えてしまう部分がある。と思う。…まぁこれは日本語の字幕で見た台詞なので意訳かもしれないし、実際の英語の台詞の意味と違うとこあるかもしれないのでなんとも言えませんが。…つーかこの台詞自体うろ覚えなので、字幕にこう書いてあったかどうか怪しいもんですよ…汗)

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チャーリーとチョコレート工場

Charlie and the Chocolate Factory '05 アメリカ

「"ウォンカのチョコは世界一 疑うならどうぞお試しあれ"」

※ネタバレを含みますので、まだ見ていない良い子の皆は注意してね。

※ついでにティム=バートン監督作品つながりで「ビッグ・フィッシュ」(Big Fish '03 アメリカ)についてもちょろちょろ書いてしまっておりますので、こちらを未視聴の方もご注意願います。

ロアルド=ダール原作・ティム=バートン監督・ジョニー=デップ主演。
正直言って、私的・夢のコラボが実現したという感動しきりです。もう、本当に嬉しいタッグの組み方でびっくりしました。万歳!
ロアルド=ダールという作家の作品は、私にとって少女期を語る上で外せないもののひとつです。挿絵のクェンティン=ブレイク氏と共に今でも大好き。その強烈な個性を持つキャラクターは皆生き生きとしていて、ストーリーはブラックユーモアというべき質の高い笑いに満ちている。その上で、家族の大切さや人に対する優しさを忘れない心をさりげなく教える、ということを難なくやってのけている彼の作品は本当に素晴らしいと思います。この人の作品はやはりイギリス独特の(というと御幣があるかもしれませんが…)くせの強さを感じさせるものが多いので、日本では誰もが知っている作家、というわけではないようですが、やはり世界的に有名な作家の一人でしょう。その彼の代表作である『チョコレート工場の秘密』の映画化('71年に一度すでに映画化はされていますが)。その監督が独特の色のある作品で知られるティム=バートンで、主演が今をときめくジョニー=デップと聞いた日にゃあ期待するなって方が無理でしょう。えぇだって二人とも大好きですもの!!(落ち着け)
とはいえ、元が大好きな作品である故に、イメージというのが自分の中に出来上がってしまっていて、それがどう崩されるのか、どう違うのかが気になって見るのが少々怖い面もありました。まさか自分の想像しているままなわけないし。第一それじゃあつまらないしね。どう良い方向に崩されるかが楽しみでもありちょっと怖くもあったわけです。
結論から申しますと、心配はやはり杞憂に終わったわけで。もっと言えば、やってくれたぜ…!って感じです(謎)さすがでしたよ。バートンもデップも。
2時間ちょいの、ファミリー映画としては少し尺の長い映画でしたが、少しも飽きさせないどころか先を知りたくてわくわくさせるバートンの手並みは本当に鮮やか。これは絵本のようなこの手の作品にはとても必要なことだと思う。どんどんページをめくっていきたくなるようなお話。そのテンポが巧で素晴らしいと思いました。
絵本のような、という表現は画面全体の構成も当てはまりますね。冒頭のチャーリーの傾いた家といい、懐かしみと暖かさのある街並といい、城のようにそびえるチョコレート工場といい、見事。引き込まれます。工場の中の様子も、原色バリバリで色とりどり。子供が好きで大人が嫌いそうな、なんか身体に悪そうなお菓子を連想させる草や花がとてもいい"味"を出してます。…欲を言えば、チョコレートの川(と滝)はもっと大きくてどろどろしてる感じでもよかったかなと思いますが(爆)とにかく、このシーンはとても見ていて楽しいシーンなので(だってそこら中、草や土でさえもお菓子で、食べられるなんて素敵!)、もっとじっくり見せて欲しかったです。その他の部屋(というか部署?)も面白かった。カラフルかと思えば一面真っ白な部屋とかもあって、色の使い方に気を使ってるのが分かって嬉しかったです。一つ一つがアトラクションのような世界観が工場内部をテーマパークのように見せてて更にわくわくしましたね(てか最初のからくり人形のとこやチョコの川下りの場面などでTDRを思い出したのは私だけではないはずだ)。奇抜な機械群も奇抜っぽい形で存在していてとても面白かった(意味不明)一番感動したのはエレベーター。すごい!!想像していた以上だった!カッコいい~~!!
そして役者陣。デップのウォンカ氏のインパクトは本当に強くて…(笑)なんかもう外見からしてスゴイし、笑い声は甲高くてカンに触るし、変に神経質だしで、もうなんなの!!(落ち着けって)いやもうさすが"カメレオン俳優"。素敵過ぎる。ちょこちょこ動き回るからその動きから目が離せないのですよ。おかしい。面白い。
そして、子役達も本当に素晴らしかったよ。チャーリー役の男の子は素直な良い子。厭味なく素直な良い子でした。すごい安心して見ていられたし、なんの躊躇いもなく共感できた。チケットがなかなか当たらないときなんて、あとで必ず当たるのが分かってるのにこっちまでしょぼんとしてしまったよ(笑)それからその他4人のザ・クソガキズ(ひでぇ)。もうこれが憎ったらしいの何の(笑)特にマイク=ティービーのすごいしたり顔が忘れられません。すげぇ子だ…(笑)バイオレットやベルーカの形相もすさまじくステキでしたね。よく集めたよこの子たち…。大好きだ(え?)
それからチャーリーの家族たち。うわぁお母さんもお父さんも幸薄そー!(オイ)おじいちゃんおばあちゃんの4人組はとても可愛らしく、とってもほのぼのさせていただきました。4人で向き合うようにベッドに入ってる姿が、貧しいながらも温かい家族なのだということを感じさせて本当良い。この4人本当に大好き。映画の毒の強さをうまく緩和しているというか。まぁこのおじいちゃん達自身個性強いことは強いんですけどね(笑)前半部のチャーリーがチケットを見つけるまでの話が思ったよりも長かったんですが、それを飽きずに見ていられたのはこの4人組のおかげですね。おばあちゃんの「チャンスは誰にもあるわ」って一言はありがちなのに重い言葉だった。
もちろん忘れちゃなりません、ウンパ・ルンパ族の皆さん(笑)いやー、笑わせていただきました!!正直言えば容姿はまったくイメージと違ったのですが、出てくるたびに笑いを誘うむっつり顔は最高でした。ウォンカ氏とのボディランゲージでの意思疎通は爆笑もの。つかデップおかしすぎだよアレ(笑)ウンパ・ルンパの踊りも楽しかったし、なんつっても歌が秀逸でしたね。歌詞は原作のまま(だよね?)ってとこが更に素晴らしい。歌といえば、最初のからくり人形達の歌うウィリー・ウォンカは天才ショコラティエってとこが頭から離れません。あ、あとリス!可愛かったー。
ストーリーとしては、思ったよりも原作に忠実。驚くくらいそのままだった。ただ、子供たちを懲らしめるところはちょっと大げさになってたみたいですね。つか子供たちの性格が更に強烈になってたのか。だって最後皆が家路につくとき、子供たちあんまり懲りてないんだもんよ(苦笑)なんか変な体系になってたりしてても前向きだし、相変わらずわがままだし。うーん図太い。そのかわりに彼らのお父さんやお母さんが肩を落としているようだったのが、なんだか印象的でした。象徴的、とまではいかないだろうけど、なにか今の世を暗示する感じではあったような。
とはいえ、子供たちが懲らしめられる場面はブラックでシニカルでありながら、本当痛快。ダールの作品の一つの特徴として、キャラクターの名前がとても考えられているというのがありますが、もちろんこの作品もその例に洩れず、バイオレットはスミレ色になり、マイク=ティービーはTVの中に入って小さくなってしまうというオチが待っている。その有り得ない仕打ちの突拍子のなさや、名前に表されたそれぞれの性格やダメな部分を強調しつつ見事映像化してた。CG部分が浮かないか心配でしたが、そういうこともなく納得いく形になっていたと思います。これならダールもきっと満足するよ!(何を偉そうに)
逆に、オリジナルにはなかった挿話、ウォンカ氏の過去話と親子の確執。これが入ったことにより、原作ではどこか現実味の無いふわふわとした、ただの無邪気なおかしな人、だったウォンカ氏にぐっと人間性が増したのは皆さんのおっしゃる通り。これによって、ウォンカ氏のただの気まぐれのようだった行動一つ一つにも意味が出てきて、様々に深く考えることができるようになっていました。深く考えるといっても、"難しく"考える必要がまったくないのはいいことだな、と思いました。どこまでも分かりやすいし納得がいく。
正直な話、この映画を見終わった瞬間何を思ったかと言うと、「あー『ビッグ・フィッシュ』見てぇ~!」でした。
バートン監督の前作である『ビッグ・フィッシュ』も、ちゃんと公開中に見ていて、とても好きな作品だな、と思っていたのですが、何故か今回の映画を見た後に考えると本当に好きな作品だなぁとしみじみ思ってしまったのです。そして猛烈にまた見たくなった。てか今この時点でもかなり見たい。理由はまぁ色々あるのでしょうが、やはり、どちらも親子愛…特に父と息子の絆という点でとても安心する形の答えを与えてくれるという共通点があるからだと思う。親子はこうあるべきだ、というのではなく、こうだといいよね、という提案を、優しい目線で描いてる。
どちらの作品も父と息子が長い間分かり合えず、けれど最後には、多くは語らないけれどお互いを許しあえる、という構図は共通しているし、バートンは意図的にそのエピソードを今回の映画に入れたのではないかと思います。家族の大切さという、古臭いテーマに正面から向き合ってけして居丈高にならずかといって下手にも出ず、自分の描き方でそれを撮ったバートン監督の主張は、やはり優しく伝わってくる。両作品ともどこかぎこちない父と息子の抱擁は、あたたかさと照れくささがじわりとくる。今時、そんな話どうよ?なんて言わずに、見直す気持ちをくれる。素直に思えるわけです。
私的に、『ビッグ・フィッシュ』は大人に見てほしいファンタジー。『チャーリーとチョコレート工場』は子供に見てほしいファンタジー。そして親である人にも是非見ていただきたい(笑)

…にしても、クレジット最後の「PLAN B」の文字はまさか…続編やるってこと!?

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星になった少年

Shining Boy &Little Randy '05 日本

「ゾウの楽園を作りたいんだ」

※ネタバレしていますので、未視聴の方はご注意を。

実話に基づいた話。…というのはもちろん見る前から知っていて話の流れもほとんど知っていたのですがそれでも、こんな少年がいたのだ、ということは衝撃で新鮮な驚きを受けました。
中学生でゾウ使いになるために単身タイに乗り込んだ哲夢は、最初はやっぱり考えが甘かったのかもしれない。けれどきちんとそれを乗り越えることのできる子で、一日一日成長していった。やっぱりそれってすごいことだと思う。諦めない事の大変さは皆知っていることだし。てかまず一人でタイに行くと決めたとこからすごいけど。タイ語なんてどうやって覚えたんだろう…(苦笑)
日本に帰って来てからも妥協しない彼の姿勢は本当かっこよかった。真っ直ぐ未来を見ている。その未来が、あんな形で絶たれることになるとは誰も思わなかったよね…。強い信念と理想があって、あんなに輝いていたのに。
ストーリーのよさは今更言うまでもないですが、それよりもこの映画、役者の皆さんがすばらしかったと思います。みんなすごく魅力的で。一番好きだったのはおばあさんの朝子さん。倍賞美津子さん。「仕方ないでしょ、あんたの子だもん」って、かっこいい…!!(笑)あーあんなお母さん(そしておばあさん)になりたいなぁ。それから、お母さんの常盤貴子さんもすげぇかっこよさ。強い女性には憧れます。この映画で一番好きな場面は、彼女が「…行ってきな!」って言い放つシーン。やられた。お父さんの高橋克実氏も良かったですよね、良い意味で情けなくて(笑)それから蒼井優嬢ね。「楽しい?動物を商売道具にして!」の台詞は印象的でした。そのあとの哲夢の「あんまり動物を馬鹿にしないで」って感じの台詞も。二人が可愛らしくてなんだか和む反面考えさせられて、好きな場面です。ていうか彼女本当可愛いよね。コンパニオン姿が似合ってるような似合ってないようなで微笑ましかったです(謎)あー蒼井優大好き!(とはいえ私のHNは彼女からとったんじゃありませんよ。笑)それからもちろん柳楽優弥氏。彼はホントもうね。目の力が本当強い。画面通してもそう感じるってすごいね。
ゾウという動物に対して、今までクローズアップして見た覚えはあまりありません。動物園でも一番好きな動物、というわけでもなかったし、TVの動物番組とかでその生態を紹介しているのをたまに見かける程度で。でも今回その動きをじっくり見たとき、なんて面白くて神秘的な動物なんだろうと思いました。動きとかずーっと見てたくなる。動きが本当にゆっくりで、その割になめらかな動作だから、まるでスローモーションを見ているような錯覚に陥ります。てかタイで哲夢が歓迎されるシーンでのゾウの行進には感動しました。なんだかゆっくりと圧倒されたというか。哲夢の台詞で「ゾウの中には宇宙がある」みたいなことを言ってたけど、それが実感できた気がする。
哲夢少年という、実在した少年を描いた話なのだから、あまり余計な演出は入れず、もっと淡々とした感じで話を進めて欲しかったかな、とも思いますが、最後のお葬式のシーンでランディがあの道具(名前忘れた…)を弟に渡したシーンにはぐっときました…。つか、この映画は音楽の勝利だなと感じましたよ。さすが"教授"坂本龍一氏。彼の音楽はやはりどこか心の琴線に触れるもので、伝えたい事が直に伝わってくる感じがします。だから、映画音楽としては、見る者の解釈に委ねるような曲作りをする久石氏とかが作る音楽の方が私は好みなのですが、この映画に関して言えば、彼の音楽で伝えたい事と映像での表現が本当にぴったり合っていたように思います。ゾウの心情まで伝わってくるような。…とかいって音楽に全然明るくないヤツが何言ってるんだって感じですね。
そういや、私映画見る前は、ランディってのはタイで出会うゾウだと思ってたので、最初に出てきたときにはびっくりしました(笑)え、じゃあランディも一緒にタイ行くの?あ、違うの?って混乱した(苦笑)やっぱり中途半端に話知ってると駄目ですね(笑)
ゾウは離れた仲間にも気持ちを伝えることが出来る。哲夢が死んだ時、遠いタイの地にいるファーにも彼の死は伝わったのだろうか。多分伝わったんだろうな。テツと名付けられたゾウには立派に育ってほしいと思います。

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妖怪大戦争

'05 日本

「なんでかなぁ…大人になっちゃったからかな…」

※ネタバレしてます。見る気がある方はご注意を。

質の高いB級映画。という感じ。
B級にしてはキャストが豪華すぎますが(笑)
予想はしていましたが、ここまで毒が強いとは思わなかったので、ちょっとびっくりしました。それが、私は好きな感じだったので面白かったですが、駄目な人は駄目な感じだろうなと。
この映画のメインはやっぱり、クライマックスの妖怪たちの大集合場面でしょう。あの楽しさはやはり映画ならではの迫力で、にこにこしてしまいました。妖怪たちが、『戦う』ためでなく『騒ぐ』ために集まってくる、というのはいいなぁと思います。お祭り騒ぎがしたくて、全国津々浦々から"百鬼夜行"どころじゃない数の妖怪が集まってくるなんて本当に面白い。なんていうか、そういう身勝手さやお気楽さこそが妖怪っぽい、と勝手に思ってしまっているので。なんつか、縛られない自由さというか。だから、タダシを囲んでの作戦会議(?)の時も、一致団結して加藤を倒そうとするでもなく、お開きにしてしまうマイペースさも好きだなぁと思った。
ただ、タダシがちょっと気にならないところがないでもなかった、というか…。お前ビビりすぎ!ムリムリ言いすぎ!(笑)今時の、しかも弱気な子供、ということでの演出(?)なのかもしれないですが、ちょっとやわすぎて、あまり感情移入ができず、最後で加藤を倒すと決心するところも展開が急で(そんなにスネコスリと仲良くしてたかお前?)、素直に応援ができなかったのは残念でした。神木君は良く演じていたとは思いますけど。驚き方とか可愛かったし(笑)
役者では、実は宮迫氏が一番良かったのではと思います。力の抜けたみてて気楽な演技で。タダシが真っ白な嘘(この表現いいですね…覚えておこう)をついたときの表情が特によかったなーと。期待している答えがあって、その期待通りの答えが返ってきたのだけれど、期待してしまった自分やタダシに気を遣わせてしまったことに対しての気恥ずかしさみたいのが出てる気がして。妖怪連中ではやはり阿部氏が群を抜いてはじけてて楽しかった(笑)
ストーリー的にも良く出来た話!という思いはしませんでしたね。そもそも加藤はどうして魔人となったのかとか、アギはどうして妖怪仲間を裏切って加藤についていくことにしたのかとか、何故妖怪たちは麒麟送子に頼らねばならないのかとか、そもそも加藤の作っていた工場みたいなとこはどこなんだとか…。原作を読めば分かるのかもしれませんが、とりあえず映画の中ではほとんど説明されませんでした。黄泉ツ物(よもつもの)が妖怪と混じり"機怪"をとなってしまうという発想やビジュアルは面白かったですが、だから物を大切に(とは言ってなかったですが)、というメッセージや最後の反戦メッセージはちょっと取って付けたようになってしまっていましたし。
とはいえ、そんなことは考えなくていい話だったのかもしれませんけど。夏休みということもあって、家族連れの方々が沢山身に来てらして、子供もたくさんきてたけど、ギャグ場面ではきゃあきゃあ素直に笑ってて、みんな本当に楽しそうに見てました。私の隣に座った子なんて、身を乗り出すようにして見てたからね。正しい楽しみ方をしてるなぁと思いました。『大人になってしまった』私のようにグダグダ考えず、ただその映像を楽しむのが一番であるのだろう、と。この映画はそういう『子供たち』のために作られたのかも知れません。いやおそらくきっとそうでしょう。
だからこそ、最後の最後、大人になったタダシは妖怪が見えなくなってしまうのは、ちょっと悲しかったですけどね。望みを残して終わって欲しかったかも。
にしても、考えてみるとやっぱブラックだよなー…(苦笑)
インディ・ジョーンズのパロっぽいとことか、警官が間違えて人撃っちゃうとことか…オイオイ!?みたいなさ(苦笑)やはりどうしても、テリー=ギリアム監督やティム=バートン監督の作品をどうも髣髴としてしまう。全然違うアプローチではあるけれど、どこか匂いみたいのが似てるのかな。
最後も小豆で終わるしさー(笑)え、それありなの!?てか最後まで引っ張るんだ小豆…と思った(笑) …にしても、忌野氏のテーマソングは相変わらず秀逸ですな。< 『小豆』と書いて『あずき』と読む 読めねぇよ! 『こまめ』だろ > 全くその通り!!(笑)
小豆洗いって、マジで面白い妖怪だよなぁと再認識しました。だって小豆洗ってるだけだよ?小豆洗うしかできないんだよ?(笑)なんでそれが怖いのさ(笑)昔の人たちのセンスって素敵。
それは他の妖怪たちにも言えることで、こんな妖怪いるんだーと驚かされ、笑わされる。今回の映画はそこのところは、たとえ1シーンしか出てこない妖怪でも手を抜かずに映像化されてて嬉しかったですね。さすがチーム『怪』のメンバーが集まっただけあります。ビジュアルも『ゲゲゲの鬼太郎』で出てくるのに近いから親しみやすいし。てか鬼太郎名前出てきてるし(笑)差別は駄目だよ、一反木綿(笑)…そいや、チーム『怪』の皆さん、京極氏だけどこにいるか分かりませんでした…(涙)
妖怪好きの方ならきっと見たほうが良い映画。深いことは考えず、一緒にバカ騒ぎしにいくくらいの気楽さを持って観賞するのがベストかと思います。

スターウォーズ エピソード3 /シスの復讐

STAR WARS : EpisodeⅢ - Revenge of the Sith '05 アメリカ

「あなたが…憎い!」

※ネタバレもしておりますので、未視聴の方はご注意を。

スターウォーズシリーズの完結篇。
正直なところ、面白かったです。本当に。
アナキンを主人公としたエピソード3部作の中ではやはり一番の面白さだと思います。
前の2作ももちろんそれぞれ面白かったのですが、例えばそれは子供アナキンのポッドレースが面白かったとか、ヨーダの戦い振りがかっこよかったとか、アクション的な一場面ずつとして面白かった、という印象が強く、それと比べて今回は、しっかりとストーリーが面白かった、と言えると思います。
前作までの流れも踏まえつつ、エピソード4~6と言われるルークを主人公とした3部作に、きちんと続くかたちで終わらなければいけない今回の話は、やはりしっかりと脚本を練り上げて製作された印象を受けました。しかしそれでも説明過多にならず、しっかりと要所要所で素晴らしいアクションやCGによって楽しませてもらえ、娯楽作としても完成されていると思いました。私的にお気に入りな場面は、しょっぱなの船(?)によるアクションシーン。まるでアトラクションに乗ってるようなスピード感と臨場感で、これだけでも劇場で見た甲斐あったなぁと思わせてくれる場面でした。アクションは多すぎでは、という意見も聞いたりしましたが、私はそんなに感じませんでしたね。今回は特に静と動のメリハリが上手くついていたと思います。
今回の話を見て、とても強く感じたのは、スターウォーズというのが、とても人間臭いどろどろとした映画なんだ、ということでした。ただの娯楽映画ではない、という主張を見た気がした。
ジェダイの在り方は、とても正しくどこまでも正論であるけれど、だからこそとても保守的。自分たちは光の存在であり自由、と信じ続け、そのために規則でがんじがらめでもある、矛盾した、ある意味でとてもアンバランスな存在であったわけで。そんなところに押し込められたら、誰でも窮屈に感じるだろうとも思う。アナキンの自信過剰さは鼻につくところも確かにあったけれど、彼も何も考え無しに言っているわけではなかった。力のある彼にはジェダイは狭すぎたのではないかと思います。
それに、光が強ければ強いほど、その影はより濃く存在を際立たせる。ジェダイの力が強まる、というのはそれだけダークサイドの力も無視できなくなってくる、ということなのではないかと思います。だからこそジェダイはダークサイドを恐れ、むりやりにその存在から目を離していた。その闇の力を機が熟すまでじっとその身に秘めていたパルパティーンは、そのジェダイの不安定さを見逃さなかったのでしょう。なにより、その不安定さをその身で表していたのが他ならぬアナキンだったのだから。
夢で見てしまった、愛するパドメの死。パドメを守りたい、死なせたくないがために闇の力へ惹かれていってしまうアナキン。しかし、パドメが死んでしまう原因は結果的にはアナキンがダークサイドに落ちてしまうからだった。
この、逆説的というのか、パラドックスのストーリー展開は特に目新しいものではないけれど、アナキンとパドメ、そして彼らを取り巻く人々が否応もなく巻き込まれていく決して避けられない運命の象徴としてとても良い展開だと思いました。
ジェダイを象徴しているのはやはりオビ=ワン。自分から行動するより、まず上の者の意見を仰ぎ、その指示に逆らわず従う。決められたルールに則って行動していれば安心である、という確固たるしかしどこか間違った考えそのままに動いている。だからオビ=ワンは無茶で奔放な弟子のアナキンを叱るけれど、どこかできっと彼に対して憧れめいた気持ちも持っている。だからこそ、あそこまでアナキンのことを構うのだと思います。
ジェダイとして間違っていたところは、その昔からの教えに従って生きている自分たちが、政治に関わってしまった、というところではないかと。『昔からの教え』というのは、確かに大切で守っていかなければならないものですが、悪く言ってしまえばそれは『古い考え』でもあるわけで。それを忠実に守ろうとしている者が、激しく状況が変わり腹の探り合いも日常茶飯事な政治をうまく動かせるとは、あまり思えません。権威があって誰からも敬われ敵のいないときならその状態を続けることも出来るでしょうが、そういった『古い考え』はいつかは衰退していくものだと思うのです。頭が良い、悪い、の問題ではなく、単純に政に向いていないのではないか、と思ってしまいます。
結果的に、シスが帝国を作り上げ、この後長い間その統治は続きますが、それにはジェダイの甘さも関係していたように思いました。アナキンのことも、"選ばれし者"という予言に頼りすぎ、しかもその予言は自分たちにプラスになるものだと信じて疑わなかったところに既にジェダイの弱さが表れているように思いました。『フォースのバランスを取り戻すもの』(だったっけ?)というその予言も、『光と闇のバランスを取り戻すもの』という意味で考えれば、彼は確かに"選ばれし者"だったのですし。…と私は勝手に思っていますが(この予言についてあまり詳しい説明がなかったみたいで、イマイチ真意は分からないのですが…)
長年の疑問だった、どうしてダース・ベイダーはあんなに機械まみれなのか、という疑問もちゃんと解決しましたし(笑)、楽しんで見ることが出来ました。また全6作通して見たくなりました。

……とはいえまぁ、ぶっちゃけ、ツッコミ所も満載だったですけどね?(笑)
R2-D2最強すぎるよ!とかチューバッカの肩によじ登るヨーダとか…(苦笑)
特に一番笑ったのは(失礼)、アナキンがダークサイドに堕ちた、まさにその瞬間でした。え、おま、ちょ…そんなあっさりーーー!!?と。あー面白かった。(爆)

自転車泥棒

LADRI DI BICICLETTE '48 イタリア

『自転車は? 壊れちゃったの?』



言わずと知れた名作ですね。
・・・とか言いつつ、今まで見たことありませんでした・・・(爆)今回BSで放送するのを知り両親から強く勧められたので、モノクロ映画見るの久しぶりだなーと思いながら観賞。
切ないよーと言われていたのですが、本当に切なかったです。悲しいんじゃなくて、切ない。イタリア人がこんなに嫌な人たちに見えたの初めてだよ・・・!(コラ)題名から、自転車が盗まれることは分かってしまうわけで、いつ盗まれるのかすごいどきどきしてしまった。奥さんと聖女様のところに行った時に盗まれるのかと思った(苦笑)結局、そこでは盗まれなくて仕事中だったわけですが。・・・あれもなぁ・・・盗んだヤツ絶対グルじゃないですか。3人くらいで歩いてたし、1人は主人公のこと遮るみたいにしてたし・・・あぁ。
アルフレード(だっけ?)と老人の関係が結局なんだったのか気になる。アルフレードが本当に犯人なのかちょっと顔を覚えてないので私は自信がないのですが、本当に犯人だったら本気でやるせないよ・・・。周りの人達に追い立てられるシーンは切ない。最後のシーンを考えると尚更ですね。自分の時にはほとんど手伝ってくれなかったのに。私的に一番悲しかったのは警察でのやりとりですが。『届を出せばいいんだよ』ってそんなおまわりさーん!(涙)
それから忘れちゃいけません、ブルーノ。彼は本当に良かった。ぶたれたその後のなんとも言えない空気とか、すごく切ない。謝ってくれないパパがちょっとえーって感じでしたが、それでもちゃんと着いていくブルーノがとても健気でした。橋のシーンでブルーノ死んでなくて良かったー。本気で心配しました(笑)てかその後も、まさかあれは伏線で・・・とか考えてブルーノが死んじゃうんじゃないかと思ってはらはらしてました(爆)死ななくて良かった(笑)
自転車を探すシーンで、よく自分のだって分かるなぁと思ってました。メーカーとか。やっぱり当時は自転車が高価な商品だったってことなんでしょうね。何で職場に自転車盗まれた事言わないんだろうって思ってたんですが、考えてみれば、自転車がないなんて言ったらすぐ仕事やめさせられちゃうんですよね。いくら盗まれたと言っても、自分の責任になってしまうから。彼らはあのあとどうなったのだろう。『生きていればなんとかなる』って言ってた主人公の言葉が強がりじゃないことを祈ります。・・・切ない(爆)

ネバーランド

Finding Neverland '04 アメリカ・イギリス

『芝居だろ』『“遊び”だ』

※ネタバレを含みますので、これから見られる方はご注意下さい。



思っていたよりとても良い映画でした。じんわりと心が温かくなるようなお話。
ジョニー=デップ主演で『ピーター・パン』の話、というだけで私としては見る価値があったのですが、予想よりも面白くてとても嬉しかったです。話自体の流れは、予告篇や映画雑誌の紹介などで知ってた通りで特別な変化もなく、淡々とゆっくりと話は進んでいったという印象。その急がない丁寧な話運びもとても好感が持てました。
面白かったのは、バリと子供達が『ごっこ』遊びをしているときに、現実と想像の世界が混じる場面。バリのなりきり海賊船長はかっこよかった(笑)さすがデップ。ジャック船長!(言うと思った) そんな時ピーターに視点が動くと、そこは荒波の船の上からただの庭園に引き戻されるその切り替えがすごく好きでした。上手い演出ですよね。楽しかった。
書くことに興味を持ったピーターとバリの会話はとてもよかった。バリは子供相手でも、決して手を抜いた話し方をしない。真剣に聞かれた事に、相手に分かるように答えようとする。それでもピーターは頑なで『くだらないことの必要性』を認めようとしない。それはやはり子供特有の頑固さであると同時に大人への憧れの多分に含んでいる。そんな彼の名前をもらって生まれた『ピーター・パン』は永遠に大人にならない少年だ。バリの『少年が大人になる瞬間』は、永遠に少年のままでネバーランドへ旅立ってしまった兄の服を身に纏った時だった、と彼は言った。彼は大人になったけれど、童心を忘れる事がなかった。その彼はピーターの兄のジョージが大人になる瞬間にも立ち会った。そのバリとジョージの会話もすごく良かったです。てかジョージかっこいい・・・!(笑)大人になった少年。オトコ前。おばあちゃんに意見するシーンは本当にかっこよかった。
もっと『泣かせる』的な映画かと思っていたので、ちょっと構えて見てしまっていたのですが、全然そんなことなかったです。泣いたけど(泣いたのかよ)何故か『ピーター・パン』の劇のシーンで涙が出てきました。ピーターがウェンディ達に粉をかけて飛ぶシーン。じんわりきた。音楽もとてもよかったですね。ちょっと嬉しかったのは、ウェンディたちの格好が、ディズニーのアニメ映画の格好とほぼ同じだった事。ウェンディはナイトドレスに髪の毛も結っていたし、ジョージは枠ぶち眼鏡にシルクハット、マイケルにはテディベア。この二人の弟達の名前も、ピーターの兄弟の名前ですよね。あれ違った?(爆)どちらがどちらに合わせたのかは分かりませんが、とにかくそういう細かさはとても好きだなぁと思いました。
デップの英国紳士ぶりがきまっていてとてもかっこよかったです。ケイト=ウィンスレットも気丈な若奥様が素敵でしたし。ぴったりだった。素敵といえばバリの奥様も綺麗だった・・・別れてしまって切なかったです。お互いを想いあっていた夫婦だと思ったのにな。ピーター・パン役のお嬢さんはすごい可愛らしかったですね!(どこ見てんだお前)子供達も英国発音だったのがなんか嬉しかった(何故)この映画はやはり割と英国人俳優さんが多かったようですね。・・・ていうか、キャストクレジットで、『アーサー・コナン・ドイル イアン=ハート』ってあったと思ったんですか・・・え、うそ、どこにいた!?(爆)しかもコナン・ドイルって・・・見間違いかな。
よく考えれば『ピーター・パン・シンドローム』という言葉だけでは片付けられない話。大人に憧れる気持ちと子供のままでいたい気持ち。それらが上手く混ざり合って出来た良作だと思います。満足。

ベルヴィル・ランデブー

LES TRIPLETTES DE BELLEVILLE '02 フランス・カナダ・ベルギー

『ベルヴィル・ランデブーでスウィング ダンス・マラソンでドゥティルー』

※ネタバレ含みます、ご注意下さい。



すごく面白かった。なんとも言われぬ世界観。
アニメーションならではのキャラクターの造形、話の展開、すべてが魅力的。
特にやはりキャラクターの造形、その動きといったら素晴らしかった。飼っているイヌのブルーノなどほとんど丸で、その細い四本足じゃ絶対に体を支えきれるわけがないのに、その動きは本当に自然で決して無理矢理動かしているようではない。マフィアの護衛の男たちの四角さは、見るだけで笑いがこぼれる程なのに、背を向けて歩いてるシーンなどどこか孤独な静謐さを感じさせるほどだ。ここまでデフォルメされたキャラクターの動きにとてつもないリアルさを感じる事があるとは思わなかった。特に、海を渡り荒波にもまれるシーンやベルヴィルでの車の行き交うシーンはリアルすぎて目が回ってしまった。いや本当に。なんなんだ一体。
話もまるでむちゃくちゃで、一体ここはどこなんだとかそんなマフィアいるかよとかなんで婆さんが手榴弾持ってんだとか、とにかくケチをつけたらきりがない。のに、最初から最後まで見事に辻褄があっている。そして、そこここにちりばめられたシュールな笑いは、決して無駄でなく丁度いいタイミングに現れる。
それから音楽。これも本当にとても良かった。台詞のほとんどない、サイレントに近いような作りをされているため音楽が重要な要素をしめているが、決して主張せず、話の邪魔をしない、しかししっかりとした味付けで素晴らしい。テーマソング(?)も本当に良い。耳なじみがよくすぐ覚えるし、どこかレトロチックな感じを漂わせている。歌う三つ子も可愛かったし。おばあちゃんになっても(笑)
話のアクはやはり強くて、フランス映画らしい・・・というか、ショメ監督らしいなと思ってしまいました(つっても『老婦人とハト』くらいしか見たことないんですが)。人が躊躇いなく死んでいくとことか。あまりにテンポよくあっさり死んでく割にグロい死に方してるとことか(苦笑)それから蛙料理のまずそうなこと!(笑)てかおばあちゃんがシャンピオンに出してたご飯もおいしくなさそうでしたけど(笑)そんな料理でも、全部食べられなくて残念そうに残りを見つめてたシャンピオンはかわいかった。そういえば、私シャンピオンが成長するって知らなくて、大きくなった姿見たときはかなりびっくりしました(爆)
最後に。やはりこれだけは言わせて下さい。
ツール・ド・フランス最高!!!(それかよ)
あーもうツールのシーン見てたらすごいわくわくしちゃった!!山を一気に駆け下りるとことか、本当リアルで素晴らしかった。道に応援メッセージが書いてある細かさも嬉しかったし、カーブのシーンとか山をダンシングスタイルで登るとことかも!あのマイヨ・ジョーヌ着てた選手は誰なんだろう~(誰でもないよ)ドイツ勢は駄目だとか言ってたからウルリッヒではないのかなー(誰でもないって)あの赤玉着てたのはヴィランクでOK?(もう黙れお前) シャンピオンはどこのチームに所属してたのかすごい気になった。多分そういうこと考えちゃいけない話の展開だったんだろうけど(じゃないとおばあちゃんがサポートカーに乗ってるわけないしってかサポートカーが全然違うし、何よりあんな形で誘拐なんか有り得ない)・・・でも気になってしまいましたすみません。それとシャンピオンが山岳ステージで脱落したのはちょっと意外だった。だって雨の中おばあちゃんと練習してた時もきつい坂道登ってたし、てっきり山男なんだと(爆)でも確かに一番、選手が離脱するのは山岳ステージが多いだろうしね。とにかく、本当にフランスではメジャーなスポーツなんだなと思えて嬉しかったです。マフィアに捕まってからも自転車ネタ(謎)は出てきていたし、映画の作り手も好きで観客も楽しめる話題の一つなんだろうなと思いました。・・・同時に日本で見られた方はどこまで分かる話なんだろうかといらん心配もしてしまいました(本当にいらねぇな)いや、話の内容事態はツールのことなんにも知らなくても全然楽しめるので大丈夫だと思うのですが、シャンピオンがツールに出場できることのすごさとか、どうして自転車こぐだけで賭けになるのかとか、そういったちょっと裏のことも分かるかなーとか・・・知っていれば更に面白く感じる話なのにもったいないな、とか思ってしまったわけです。・・・本当に大きなお世話ですね、ごめんなさい(反省)てゆーかツールネタ長すぎ(反省)

あ、スタッフロールが出ても席を立っちゃ駄目ですよ!最後の最後にくすりと笑えるお楽しみが・・・!!(笑)
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蒼井紅音

  • Author:蒼井紅音
  • 観劇感想がメイン
    小劇場界隈では細々と本名で役者やってます。
    Twitter:@nns_perla630
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