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妖怪大戦争

'05 日本

「なんでかなぁ…大人になっちゃったからかな…」

※ネタバレしてます。見る気がある方はご注意を。

質の高いB級映画。という感じ。
B級にしてはキャストが豪華すぎますが(笑)
予想はしていましたが、ここまで毒が強いとは思わなかったので、ちょっとびっくりしました。それが、私は好きな感じだったので面白かったですが、駄目な人は駄目な感じだろうなと。
この映画のメインはやっぱり、クライマックスの妖怪たちの大集合場面でしょう。あの楽しさはやはり映画ならではの迫力で、にこにこしてしまいました。妖怪たちが、『戦う』ためでなく『騒ぐ』ために集まってくる、というのはいいなぁと思います。お祭り騒ぎがしたくて、全国津々浦々から"百鬼夜行"どころじゃない数の妖怪が集まってくるなんて本当に面白い。なんていうか、そういう身勝手さやお気楽さこそが妖怪っぽい、と勝手に思ってしまっているので。なんつか、縛られない自由さというか。だから、タダシを囲んでの作戦会議(?)の時も、一致団結して加藤を倒そうとするでもなく、お開きにしてしまうマイペースさも好きだなぁと思った。
ただ、タダシがちょっと気にならないところがないでもなかった、というか…。お前ビビりすぎ!ムリムリ言いすぎ!(笑)今時の、しかも弱気な子供、ということでの演出(?)なのかもしれないですが、ちょっとやわすぎて、あまり感情移入ができず、最後で加藤を倒すと決心するところも展開が急で(そんなにスネコスリと仲良くしてたかお前?)、素直に応援ができなかったのは残念でした。神木君は良く演じていたとは思いますけど。驚き方とか可愛かったし(笑)
役者では、実は宮迫氏が一番良かったのではと思います。力の抜けたみてて気楽な演技で。タダシが真っ白な嘘(この表現いいですね…覚えておこう)をついたときの表情が特によかったなーと。期待している答えがあって、その期待通りの答えが返ってきたのだけれど、期待してしまった自分やタダシに気を遣わせてしまったことに対しての気恥ずかしさみたいのが出てる気がして。妖怪連中ではやはり阿部氏が群を抜いてはじけてて楽しかった(笑)
ストーリー的にも良く出来た話!という思いはしませんでしたね。そもそも加藤はどうして魔人となったのかとか、アギはどうして妖怪仲間を裏切って加藤についていくことにしたのかとか、何故妖怪たちは麒麟送子に頼らねばならないのかとか、そもそも加藤の作っていた工場みたいなとこはどこなんだとか…。原作を読めば分かるのかもしれませんが、とりあえず映画の中ではほとんど説明されませんでした。黄泉ツ物(よもつもの)が妖怪と混じり"機怪"をとなってしまうという発想やビジュアルは面白かったですが、だから物を大切に(とは言ってなかったですが)、というメッセージや最後の反戦メッセージはちょっと取って付けたようになってしまっていましたし。
とはいえ、そんなことは考えなくていい話だったのかもしれませんけど。夏休みということもあって、家族連れの方々が沢山身に来てらして、子供もたくさんきてたけど、ギャグ場面ではきゃあきゃあ素直に笑ってて、みんな本当に楽しそうに見てました。私の隣に座った子なんて、身を乗り出すようにして見てたからね。正しい楽しみ方をしてるなぁと思いました。『大人になってしまった』私のようにグダグダ考えず、ただその映像を楽しむのが一番であるのだろう、と。この映画はそういう『子供たち』のために作られたのかも知れません。いやおそらくきっとそうでしょう。
だからこそ、最後の最後、大人になったタダシは妖怪が見えなくなってしまうのは、ちょっと悲しかったですけどね。望みを残して終わって欲しかったかも。
にしても、考えてみるとやっぱブラックだよなー…(苦笑)
インディ・ジョーンズのパロっぽいとことか、警官が間違えて人撃っちゃうとことか…オイオイ!?みたいなさ(苦笑)やはりどうしても、テリー=ギリアム監督やティム=バートン監督の作品をどうも髣髴としてしまう。全然違うアプローチではあるけれど、どこか匂いみたいのが似てるのかな。
最後も小豆で終わるしさー(笑)え、それありなの!?てか最後まで引っ張るんだ小豆…と思った(笑) …にしても、忌野氏のテーマソングは相変わらず秀逸ですな。< 『小豆』と書いて『あずき』と読む 読めねぇよ! 『こまめ』だろ > 全くその通り!!(笑)
小豆洗いって、マジで面白い妖怪だよなぁと再認識しました。だって小豆洗ってるだけだよ?小豆洗うしかできないんだよ?(笑)なんでそれが怖いのさ(笑)昔の人たちのセンスって素敵。
それは他の妖怪たちにも言えることで、こんな妖怪いるんだーと驚かされ、笑わされる。今回の映画はそこのところは、たとえ1シーンしか出てこない妖怪でも手を抜かずに映像化されてて嬉しかったですね。さすがチーム『怪』のメンバーが集まっただけあります。ビジュアルも『ゲゲゲの鬼太郎』で出てくるのに近いから親しみやすいし。てか鬼太郎名前出てきてるし(笑)差別は駄目だよ、一反木綿(笑)…そいや、チーム『怪』の皆さん、京極氏だけどこにいるか分かりませんでした…(涙)
妖怪好きの方ならきっと見たほうが良い映画。深いことは考えず、一緒にバカ騒ぎしにいくくらいの気楽さを持って観賞するのがベストかと思います。
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