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白痴

肋骨蜜柑同好会
11/13 20:00@眼科画廊地下

「伊沢の情熱はしんでいた」

原作:阪口安吾。読んだ時の印象と違って清廉な潔癖な白さ際立つ作りだった。

初読時は白痴の女は頭が悪いというよりも、ただ欲求に忠実な動物的な人でそれゆえの妖艶さとかがあったように読めたけれど、今回のは女はずっと人間的で理性的だったように見えた。それは女のはかなさを感じさせるものでよかった。基本原作に忠実で真摯に作っているのが見えたのでとても文学的だった。いや当たり前ですけど。でも朗読とは違った魅力。地の文をそれぞれかわるがわる読みあっているためテンポもよく、主役ふたりとその他というそれぞれの役割が分かれていたので見やすかった。読んだときは面白さが感じられなかったけれど視覚化されるととたんに面白く感じるのは自分の頭の馬鹿さを感じるとともに演出のすごさだなと思う。照明の暗さと防空壕のような圧迫感。酸欠になったけどとても楽しいひと時でした。

笹瀬川咲やんの本番役者ぶりが見れてよかった。中心にしっかり立っていた。石黒麻衣さんの鶏の鳴き声はもう技術である。兎洞大さんおそらく初めて拝見しますが、力の抜けた佇まいで存在感あった。小島望ちゃんの清廉さは本当にかっこいい。この三人が脇を固めてるってどんだけ盤石なのと思った。三人がもったいなく感じる瞬間すらあった、すごい。るんげちゃんの女性性の表出の仕方、白痴のらしさ、素晴らしかった。良い女優さんだな。

(2017/11/18記載)
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