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どん底

劇團旅藝人
10/4 18:00@ザムザ阿佐ヶ谷

「ひとにいいことをしなかったってことは悪いことをしたのと同じことだよ」

原作:マキシム・ゴーリキー。翻訳・脚本・演出:桂佑輔(劇団新派)
面白かった。休憩ありで3時間。長かったけれど、エピソードがそれぞれ良くて特に後半は集中して観れた。

ルカというホームレスのじいさんがいいことを言う度に、おおなるほど、と思わせられる説得力があって、彼でこの場はまとまっているんだというのが如実にでていたから彼がいなくなった最終盤がちょっと饒舌に感じられたほど。ただあのラストは必要だったなとは思います。ルカが翁の能面をつけていたのがとてもよかった。張り付いた笑みのようにも見える。ゴーリキーは読んだことも観たこともなかったので、勝手にチェーホフみたいな感じかと思ってたけど違いました(当然だ)。ほんと、生命力にあふれていた。1902年の貧民窟という、想像の難しい時代と場所で、最初は入っていきづらかったけど、今も昔もひとの願いや嫉妬、怒りや希望は変わらないのだと思った。もしかしたら現代風にアレンジされてるのかもだけど、合ってたと思うし、演出家さんの腕だなと思いました。きちんと戯曲を読んでみたいな。オープニングの三味線素敵だったので、劇中でもあったらよかった。

中島佐知子さん格好にびっくりしちゃった。でも良く通るお声ですごかったです。桂佑輔さん、演出なのにほぼでずっぱりすごいな。そして面をつけながらの長台詞も。視界も悪いだろうに。声ちゃんと聞こえたし、ニュアンスもばっちり届いた。表情を見せないってすごい選択だ。お見事でした。

(2018/10/15記載)
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