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ヴェローナの二紳士

ハイリンド
7/11 19:30 @吉祥寺シアター

「ああ、あのひとの心の内が分かったらいいのに!」

作:ウィリアム・シェイクスピア。
やー。面白かった!はい。少なくとも私は好きでした!
恥ずかしながらわたくしほとんどシェイクスピア舞台は観たことありませんで、正直なところリア王とリチャード三世がごっちゃになっていたという舞台人の風上にも置けないというか舞台人などと名乗るもおこがましい程度の知識しかございません。
もちろんいくつか(有名どころは)観たり読んだりしておりますが、それも好んで、というわけではないです。
そんなわけで今回の作品も初見どころか題名さえも初めて聞きました。勉強不足ですみません!
だから今回も最初お誘いいただいたときは正直そんなに触手は動かなかったのですが、観てよかった。

シェイクスピア20代の若い作品。そんなわけでところどころ辻褄合わなかったり展開強引だったり。
それを逆手に取って(?)見事にコメディ調に仕上げられていて観ていてすっきりしました。展開にオイオイと突っ込みながら笑って気軽に観れたのはとてもありがたかった。このお話を、いわゆるシェイクスピア劇調に真面目くさってやられたら違和感あった気がする。特にラストとか。やっぱりカタい劇ってイメージがついて帰路につくところでした。

台詞のテンポもとてもよく、勢いがあって若さを感じられました。
恋愛のどたばたはいつの時代も変わらないんだなと思いました。私は女なのでジュリアに肩入れ。シルヴィアも良い女性だ。プローティアス最悪!(笑)ちきしょう男ってこれだから!「ああ天よ。もし男が心変わりしなかったら完璧なのに」まったくだ!(笑)

舞台セットもよかったです。特に天井と奥の壁の青空。さわやかで開放的。照明も日差しを表現するためか、ゆらゆらとしていたと思うのですが芸が細かくて好きでした。
そしてなんといってもやはり台詞の美しいこと!これぞシェイクスピア、過剰なる装飾語に彩られた華麗なる会話の応酬。
テンポ良すぎて早口で台詞が流れてしまう箇所があったのは残念でしたが、あれだけの台詞量をしっかりと聞かせて下さった役者の皆様素晴らしい。
江戸川卍丸さんの身軽で軽やかな台詞回し好きでした。タイトルコールの第一声からわくわくさせていただきました。女中の内田晴子さんもかわいらしくも少々下世話な感じが楽しくてよかった(笑)メインではヴァレンタインの多根周作さんが素敵でした。縄梯子が見つかるお約束のシーンとか面白かった。皆さんさすがです。
これ、設定年齢に近い役者さんたちがやったらどうなるんだろうって思った。今回のみなさんはやっぱりどこか少しおとなの落ち着きや戸惑いがにじみ出てると思うので、若さ100%のひとたちでやったらまた印象かわっただろうなと思う。

ハッピーエンドになる展開はご都合主義でも王道中の王道。それもそのはず、シェイクスピアだもの。この方が王道を作ったといって過言でない。
最初のボール投げの高揚感とパイ投げの馬鹿らしさと解放感の対比もとてもよかったです。
『あぁ面白かった!』と笑顔になれる最後に、人生もそうやって締めくくられたらどんなに素敵だろう、とふと思ってなんだかじんわりしてしまった。これも天下のシェイクスピア劇だからかしら。

(2013/7/13記載)
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