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わが闇(再演)

ナイロン100℃
7/14 13:30 @ 本多劇場

「そんな安っぽいこと言うんじゃない…!」

ナイロン100℃としての公演を生で観るのは実は初めて。
ケラさんのは『祈りと怪物』観たし映像もあるし、さかのぼれば『室温』で卒論書いた(笑。『演技者』で書くって、考えてみりゃすごいことした気が)けど、舞台観たことなかった。
そんなわけで初演も観ていません。ようやく観れました。
犬山さんと大倉さんと峯村さん。すごかった。素敵だった。さすが。

ケラ版「三姉妹」。長女が中心ではあるけれども、次女の存在が大きかったなぁと思う。
私の感想なんて陳腐なものはいらないでしょう、みなさん観てみればいい。脚本に力があるって、こういうことだと認識する。
なんだろう、どの場面もざらっとした手触りでざわつく。でも時折挟まる笑いがやはりタイミングも良くて、緊張しっぱなし、ということがない。
最後の終わり方、尻切れのように思えるこの場面で止めるのが、このひとたちにとって一番ハッピーエンドなんだろうなと思った。きっとこのあとはそれぞれの人生で闘っていくのだろう。それでも全員で穏やかに笑いあえたこの瞬間があったんだといえる場面で終わるのは、『わが闇』というタイトルを前提にするととても意味がある気がする。少なくともとても印象的だった。
休憩を挟んでの上演だと知らなかった。それでも飽きずに集中して観れたしあっという間に時間が経ったのは脚本の出来と役者さんの力量だろうと思った。観れてよかった。

映像の使い方が相変わらずとてもお上手。プロジェクションマッピング、というんですね。父親を壁に投影して幻影感を出すのとか、闇に侵食される光の使い方とか。
面白いだけでなく効果的で、心象も分かりやすい。すごかった。もちろん音や照明も。セットも。ガラス割れたところびっくりした。毎公演直すのかー大変そう(苦笑)。なんか小道具とかも結構壊してたしすごいなーいろんな意味で。あ、花瓶壊したあと、暗転中にちゃんとお掃除されてたのとかもすごいです(細かいな)。あれちゃんと役者さんがやったのかな。黒子さんがいるのかな。

犬山イヌコさん本当お見事です。重圧に押しつぶされそうな小さな体を奮い立たせて前を向く、というような演技が素敵でした。峯村リエさん。本当に本当にすごかった。地味な役なはずなのに、すごい存在感。その『普通』感に圧倒される。みのすけさんは本当下衆だなぁ(笑)最低!三宅弘城さんは衣装の分かりやすい馬鹿らしさに出た瞬間笑いました。素敵狂言回し。大倉孝二さんの笑いの挟み方は本当すごいね!大好きです。分かりやすく『俺のターン!』をしてくれて観てて楽しかったー。「っていうか短い!」のとこ爆笑。あと、テープなくしたとき下手に言い訳しないのがなんか好感持ててしまった。松永玲子さんのお母さんの怖さすごい。そして飛石さんの分かりやすい悪役ぶり。でもわるいひとじゃないってのは分かる。その台詞の選び方と言い方、どちらもすごいなぁ。岡田義徳さん、よくテレビで拝見します。駄目男な感じが出てて好きでしたが、最初と最後の語り部分のみ、滑舌が気になりました。なんか調子悪かったとかなのかなぁ。坂井真紀さんの溌剌とした末っ子ぶり、可愛かった。長谷川朝晴さん、仕事できなさすぎるけど憎めない男性。いそうだよなぁと思いました。
全員、編集の妹やへそ男とかも含めて全員、悪い人がいないのがすごい。のにみんないやな面ががんがん出ている。不器用で、自分なりに生きているひとたちの話なんだな、と思った。
いつも以上に読みにくいけど、もうこれでいいや。なんか満足した。うん、面白かった。

(2013/7/17記載)
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